マイニングの仕事探しで知っておくといい心構え
わたし自身も、マイニングの仕事を始めるのに、とても苦労した過去があります。今となっては、思い出話として話せますが、当時は本当に辛かったです。
わたしからできるアドバイスや、今振り返って思うことをシェアしたいと思います。マイニングの仕事探しに苦戦している方には、特に一度読んでみてほしいです。読んだら少し、心が軽くなると思います。
数ヶ月単位でみる
「パースに来て数週間、いろんな会社にアプライしてますが、なかなかうまくいきません…」という相談をたまに見かけます。
わたしは今までに、パースに来て数週間でマイニングの仕事をゲットした人に会ったことがありません。
もちろん、わたしの知っている範囲なので、実際にはいるかも知れません。仕事がゲットできるかどうかには、運やタイミング、英語力などいろんな要素があるので、なんとも言えないのは確かです。
ただ、平均して数ヶ月ほどかかっている人が多い印象です。わたしもUtilityの仕事は3ヶ月ほど、Riggerの仕事は半年程ゲットするまでに時間がかかりました。
今働いているマイニングサイトで会った人で、ソーラーファームでの経歴があり、1ヶ月でマイニングジョブをゲットできたという人はいました。
サイトワーカーでBoiler makerやFitterなどの経歴があり、英語も流暢に話せる人の中には、1ヶ月もかからず仕事をゲットできたと言っていた人もいました。(特定の経歴や英語力があれば、仕事が早くゲットできる確率は上がりそうです。)
今年の6月に会った、ワーホリの子は、2ヶ月でUtilityのフルタイムの仕事をゲットしたと言っていました。また、オージーのフルタイムの子ですらも、2ヶ月待ったと聞きました。
また、仕事をゲットした後も、登録・メディカルチェック・インダクション(導入教育)・ドラックアルコールテストなどなど、いろいろやることがあるので、初めて仕事に行くのにも意外と時間がかかります。
なので、「仕事ゲットまで数ヶ月はかかるみたいだ!それよりも早く仕事をゲットできたらラッキー!」くらいの気持ちでいた方が、全然だめだ…と落ち込まずにすみます!オージーだけでなく、いろんな国の人たちがマイニングの仕事を探しています。仕事がなかなかゲットできないのは、あなただけではないです。長い道のりで、心が折れそうにもなりますが、粘り強くアプライを続けてみてください!
アプライできるもの全てに、何度でも
「有名な会社にはアプライしました」、「いくつかの会社にはアプライしてみましたが、音沙汰なしです…」
大きな会社か小さな会社かに限らず、全てのFIFOの仕事にアプライを!!(Utilityの場合は、全てに。サイトワーカーの場合も、自分の資格や経歴に合わせてアプライできるもの全て。)
Seek、Indeed、インターネットで検索して出てくるもの、会社のホームページから直接…などなど。本当に出てくるもの全てにアプライします!
これは、韓国人の「とりあえず全部アプライしとけ!」「全部できるって言っとけ!」というアドバイスから、わたしも真似してアプライしまくっていました。(実際に、マイニングで働いている韓国人は多いので、説得力があります。)
日本でアルバイトを探す場合は、一度にそんなにたくさんアプライすることはないと思います。わたしも、初めは「こんなにアプライして一度にたくさん連絡が来たらどうしよう!」と思っていましたが、そんなことはありませんでした笑。逆に、全然連絡が来なくて落ち込みました。
また、以前にアプライしたり、コンタクトを取った会社にも気にせず、何度でもアプライします。何千人・何百人もの人がマイニングの仕事を探しているとも聞くので、一度アプライしただけでは、リクルーターが見落とす可能性もあります。
(たまに、アプライした会社がSeekに求人をあげているのをみると、「ここににいますぐに働ける人がいますよー!」と言いたくなりますが笑。)
多くの人が、”マイニングの仕事は数打ちゃ当たる”と言っていますが、本当にその通りだと実感しています。
当時は、暇さえあればSeekを見て、まだアプライしていないものはないか、新しく載った仕事はないかチェックしていました。
こうしていると、運がよければ電話がかかってきたり、メールが来て面接に呼ばれたりします。いきなり電話がかかってきて、経歴などを聞かれたこともよくあったので、すぐ答えられるように準備しておくのも大事だと思います。
また、サイトワーカーの場合は、しばらくしていきなり連絡が来たり、会社のメーリングリストに登録してもらえて、「このポジションの仕事があるよ〜」と連絡が回って来るようになったりします。
なので、すぐに仕事に繋がらなくても、メーリングリストに登録してもらえる可能性があり、仕事ゲットに一歩近づきます!
一回ダメでも諦めない
オーストラリアでの仕事探しは、運やタイミングも関係しているとよく言われます。
例えば、わたしが以前、エージェントで対面の面接を受けていた時に、知らない番号からいくつも電話がかかってきていましたが、リクルーターはスルーしていました。忙しそうだったし、知らない番号だったので、おそらく後からかけ直すことはないと思われます。
もし自分が仕事を探してエージェントに電話した方の立場として考えると、「はあ、電話が繋がらない…」「電話にも出てもらえないのか…」と落ち込みますよね。実際にわたしは、勇気を出して電話をかけたものの、繋がらないことが何度かあり、結構精神的に落ちてました泣
でもこれは、違う視点からみると、”たまたま電話をかけたタイミングが悪かった”といことになります。(今振り返ると、当たり前のことに感じますが、当時はここまで考えが及ばなかったですね。)
なので、時間や日にちを変えて、再度チャレンジしてみるといいと思います。
また、常識の範囲で、電話を控えた方が良さそうな日時、例えば、月曜日の朝は週明けで仕事が溜まっていて忙しいだろうし、金曜日の夕方なんかは週末のために早く仕事を切り上げたいだろう…など考えて電話をかけるタイミングを考えるのも大切なポイントだと思います。
マイニングだけに絞らないのがベター
お金に余裕があれば、マイニングだけに絞って、仕事探しの間は自由に過ごすのもありっちゃありです。
ですがわたしの経験上、金銭的な問題だけでなく、仕事もせず、語学学校も行かず、ただオーストラリアにいるだけだと、いろんな意味でストレスを受けました。
なんのためにここにいるのかとネガティブな考えがたくさん浮かんだり、仕事や学校などの自分の所属するコミュニティがなかったので、自分の居場所がないように感じたりもして、辛かったです。英語環境や文化の違いに馴染めず孤独を感じたり、日本に比べて物価が高く、ただ生活するだけでもお金が減っていく…など。
また、安定した仕事・収入がないので、遊ぶことも心から楽しめなかったり、周りのワーホリメーカーは働いているのに、自分だけ取り残されているように感じたり。
なので、現在働いているなら、今の仕事を続けつつ、同時にマイニングの仕事にどんどんアプライすることをおすすめします。
働いていないなら、マイニングジョブだけでなく、ローカルジョブにも同時にたくさんアプライするといいです。(ローカルジョブもそんなに簡単にゲットできるわけでもないので、マイニングジョブと同じくらい、たくさんアプライするのがおすすめ。)特に、オーストラリアに来てまだ働いた経歴がないと、仕事ゲットに難航することが多いです。
オーストラリアで働くことを経験するだけでも、次の仕事につながることもあるし、学べることも多いので、個人的にはどんな仕事でも、マイニングの仕事をゲットできるまでの繋ぎとして、やってみるといいと思います。(給料は低くても、仕事がないより全然ましでした。)
また、マイニングの仕事に登録するときに、Reference(推薦)が必要なことが多いので、ローカルで働いておくと、辞める前にReferenceをもらうこともできます。なのでとりあえず仕事を始めるのがおすすめです。(実際、わたしもローカルで働いてからマイニングの仕事をゲットしました。)
オーストラリアと日本でちょっと違うなーと感じたのが、仕事を辞める時です。日本だと、「辞めないで〜」とか、寂しいとか言われたり、上司には引き留められることが多かったように思います。一方、オーストラリアでは、「次の仕事頑張って!」と気持ちよく送り出してもらえることが多いです。
なので、途中でマイニングの仕事が見つかったとしても、ローカルの仕事を辞めることはそんなに負担にならないかなと思います。わたしも2回ほど、ローカルの仕事を辞める経験をしましたが、どちらも気分良く辞めることができました。(自分がローカルの仕事が気に入った場合は名残惜しさはあるかもしれませんが。)
すぐに返信、連絡(特に電話が◎)
当たり前かもしれないですが、会社やエージェントからメールやメッセージが来たときは、後回しにしないですぐに返信するのがいいです。
マイニングの仕事は、ただでさえ人気で、すぐにポジションが埋まってしまうと聞きます。レジュメや持っている資格などを添付してすぐに返事をし、さらに電話をかけるのもかなり効果的です。
わたしも、仕事探しをしているときは、常にスマホの通知は気にして過ごしています。
期待しすぎない
これは、サイトワーカーの仕事を探していた時に、わたしが何度も体験した話なのですが。
エージェントから、「Interviewできる?」とか、「Officeに来て面接と登録(Registration)できる?」と連絡をもらい、張り切ってインタビューの準備をしたものの、簡単な経歴と持っている資格の確認程度だけだったり、エージェントで登録まで進んだから、すぐに仕事がもらえるのかな!なんて、浮かれていましたが、その後に何の連絡もなかったり…
いい意味で、あまり期待し過ぎないのが、ポイントです。わたしも「お!面接まで漕ぎつけた!」「登録してもらえる!」とかなり期待していたのですが、その後進展がない・仕事の連絡が全然来ない…なんてことを何度か経験しました。
ただ、面接や登録に漕ぎつけたのは、次のステップに進めたということなので、よくやった!と労ってOK!登録したエージェントと連絡を取りつつ、引き続き他の仕事にもどんどんアプライして、常にアンテナを張っておくといいと思います。
すぐに仕事がもらえなくても、メーリングリストで仕事の案内が回ってくることがあるので、登録しておいて越したことはないです。この時も、素早い返信が鍵になると思います。
もちろん、そのまま仕事ゲットにつながることもあるので、しっかりコンタクトを取ることも忘れずに。
経験のないうちはなんでもやる精神が大事
マイニングに限らず、オーストラリアは経験重視な印象を受けます。
なので、とりあえずレジュメに書けるように、マイニングの経験がないうちは、時給/やりたいポジション/雇用形態(カジュアル・フルタイム)などの条件を限定せずに、どんな仕事でもYes!と答えて、新しいことに飛び込むことが大切だと実感しています。
わたしの初めてのRiggerとしてのマイニングの仕事の時給は$47でした。これはマイニングのRiggerの中では低い方です。わたしは当時パース市内のWorkshopで$48で働いていました。また、マイニングの仕事は13日間の単発の仕事の案内のみで、パースのWorkshopで働き続けていたら、安定的に長く働くことも可能でした。
それでも、掴んだチャンスは逃すまいと、パース市内での仕事を辞める決断をし、マイニングの仕事に行きました。
その結果、実際にマイニングサイトで働くことで、多くのことを経験し、学ぶことができました。また、実際に働いた経験を生かし、その後に別のマイニングの会社に雇ってもらうこともできました。
また、わたしがUtilityで働いていた時も、初めはキッチンの仕事ばかりで、他のポジションもやってみたかったけど、「今はこの仕事しかないよ」と言われることが多かったです。その後、しばらく案内されるがまま仕事を受け続け、慣れてきた頃に他のポジションに移りたいと伝えたところ、別のポジションの仕事を案内してくれるようになりました。
なので、1番始めのハードルは低く設定しておくと、その次から少しずつステップアップできるので、小さなことからことから始めてみることをおすすめします。
一度、経歴ができるとその後の仕事もゲットしやすくなるので、まずは経歴を作るために、なんでもやってやる!という気持ちで!
マイニングで働いている人に相談するときに気をつけるといいこと
「マイニングの仕事を探しています!何かアドバイスください!」という抽象的な聞き方だと、マイニングの仕事のことをどのくらい知っているのかもわからないので、アドバイスするのが難しいのが正直なところです。
マイニングの仕事は、「これと、これと、こうやったら仕事をゲットできるよ!」というものがありません。本当に運とタイミング次第で、その人の英語力や経歴、時期によっても異なります。
また、Utilityかサイトワーカーか、サイトワーカーならどんな職種に就きたいか、などによっても、取った方がいい資格やアプライする会社が異なってきます。
なので、何かフィードバックが欲しいなら、具体的に聞くと、答える側も的確なアドバイスができるので、お互いにとっていいと思います。
例えば、
・レジュメをみせてアドバイスをもらう。
・こういう職種をやってみたくて、〇〇とXXの資格は取りましたが、他に何か必要か?など。
仕事をゲットできた友人と同じ会社にアプライしてみる
たまたま、友達と話していた時、わたしが「〇〇という会社で雇ってもらえることになったよー」と話したところ、数日後にその友達が、「わたしも〇〇で仕事もらえたー!」と言っていました。
わたしもまさか、友達がすぐに同じ会社に連絡していたとは知らず、そんなこともあるんだなー!とちょっとびっくりしました。
もちろん、わたしの友達が必要な資格を持っていたり、マイニングの経歴があったというのもありますが。
また、わたしがUtilityの仕事をゲットした時も、たまたま同じ時期に、同じ会社の同じリクルーターから雇ってもらえたという友達がいました。
もしかしたら、ちょうど人手を探している時期だったのかもしれません。なので、現地の人とコミュニケーションを取って、仕事をゲットできた人に便乗してみるのも一つの方法だと思います。
マイニングで働いているワーホリの人たちで、半分くらいはパース市内のホステルに住んでいて、半分くらいはシェアハウスに住んでいる人が多い印象です。なかなか現地でマイニングで働いている人と会うのも難しいですが、ホステルは出会いやすい場所かもしれません。
すごく長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
必殺技みたいなすごいことは書いてませんが、少しでも誰かの役に立てたら嬉しいです。
わたしもマイニングの仕事を始めることができましたが、続けていくためには、いろいろ努力や挑戦が必要そうなので、引き続き、わたしの経験をシェアしていきたいと思っています。
Have a good day!
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