現場初心者のためのマイニングサイトでよく使うツールその②Power Tools

今回は第2弾として、サイトでよく使うPower Toolsについてまとめていきたいと思います!
- Hand Tools
- Power Tools
- その他(WeldingなどTradeに関するもの、Riggingに関するものなど)
- 物品類
マイナーなものも多く、文章での説明も難しかったので、関連するYouTubeの動画も貼ってみました!こんなものもあるんだ〜とさらっとみてみてください。
Power Toolsとは
Power Toolは人力ではなく、電気・圧縮空気・エンジン・油圧などの外部の力(パワー)を利用して動く工具の総称。
今回は、これらのツールについてシェアしていきます。
- スピード重視(一気に回す・切る):Rattle gun、Disc Grinder、Sawsall
- 精度・確実性(正確に仕上げる):Die Grinder、Torque Gun
- 油圧・大型(規格外のパワーで力技):Mag drill、Hydraulic Tools
- そのほか:Light、Battery Charger
Impact Wrench
- サイトでの呼ばれ方:Rattle Gun(ラトルガン)
オーストラリアではほぼ100%、Rattle Gunと言うので、てっきりRattle Gunだと思っていたのですが、調べてみたら正式名称としてはImpact Wrenchだということを初めて知りました。
打撃(インパクト)を与えながらボルトやナットを強力に締め付け・取り外しをするためのツール。見かけに限らずずっしり重いですよ。

日本では、「インパクト」と言いますよね?ところが、オーストラリアやニュージーランド、イギリスでは現場のスラングとしてRattle Gunとよく呼ばれるんだそう。
マイニングではほぼRattle Gunです。本当によく使うツールなので、ぜひサイトに行く前に覚えて行ってください!
Rattle Gunは本体+Socketソケット+バッテリーの3点セットで使います。
ソケットにはサイズがあり、ボルトにあったものを装着して使います。

持ち手のところに、左右にIn/Outのボタンがあり、ボルトを締めるにも、ボルトを緩めるにも使うことができるツールです。
Disc Grinder
- サイトでの呼ばれ方:Grinder グラインダー
金属を接合・加工する職種においてグラインダーなしで作業を完成させることはできない!というほど、Rattle Gunに引き続きよく使うツールです。

ハンドルはつけ外しが可能。使う人の好みや、使う時のポジション、在庫があるかないかで、ハンドルは使ったり使わなかったりです。

Grinderは取り付けるディスク(CDのような形)によって、用途が異なってきます。
- Grinding Disc グラインディング・ディスク
- Cutting Disc カッティング・ディスク
- Flap Disc フラップ・ディスク
- Wire Brush / Wheel ワイヤーブラシ
1)Grinding Disc

一番厚みがあり頑丈な作り。斜めに押し当てて金属を力強く削り落とす。(Ex:溶接後の削り取り、尖った金属エッジの粗削り)


Grinding Discを使った作業のイメージです。

2)Cutting Disc

とても薄い。ボルトやパイプに対して90度に当ててスライスする。(Ex:固着して回らないボルトの切断、金属フレームの切断)

左:使用済みディスクと右:新しいディスク

Cutting Discを使用した作業のイメージ。先ほどのGriding Discの時とは構え方から違います。薄っぺらいディスクでこんな金属のフレームも切断できてしまうんです!

3)Flap Disc

サンドペーパーの羽を円盤状に重ねたもの。

溶接痕の削り落とし、サビ取り、バリ取り、および表面の滑らかな仕上げのために使用します。

4)Wire Brush

金属のワイヤーが束ねられたようなもの。金属母体本体を削らずに、表面の汚れだけを落とすことができる。

おおまかに4種類のDiscについて簡単にシェアしましたが、一番よく使うのが、Griding DiscとCutting Discなので、この2つをなんとなく覚えておくと役立ちます。「Griding Discちょうだい!」「Cutting Disc取って!」と言われた時にうまく渡せたらGoodです!
Grinderはバッテリーを使うコードレスタイプと、電源コードが付いているACタイプの2つがあります。在庫の状況や現場に電源があるかないかなどによってどちらを使うか異なりますが、コードレスタイプが主流です。また、ACタイプの方がパワーが安定するため、長時間利用する場合などはACタイプが好まれることもあります。

どちらもよく使いますが、バッテリーは消耗が早いので、予備バッテリーやバッテリーチャージャーも一緒に携帯します。また、電源タイプは、延長コードを持参して電源から遠くても対応できるように準備します。
Grinderは基本的に、Boiler MakerやWelderなどTrade Certificateのある人が使うことが多く、わたしは実際に使ったことはありません。
その代わりに、Grinderを使う場合には、Fire Watchをしたり、必要な保護具(マスク、グローブ、ジャケットなど)を揃えるのを手伝ったり、Discが消耗したら新しいものを手渡したりすることが多いです。(Fire WatchについてはTAの仕事に関するブログで少し触れました。)

Grinderを使う場合は、作業時の様子をみてもわかるように、火花(Spark)が散ることが多いので、多くの場合で、Hot Work Permit(火気使用許可)や火災監視員(Fire Watch)の配置が必要になるからです。
Jack Hammer
- サイトでの呼ばれ方:Jack Hammer ジャックハンマー

圧縮空気や電動で先端のノミを高速で上下させ、コンクリートやアスファルト、岩などを砕くための大型の削岩機・破砕機のこと。道路工事や解体現場などで広く使われるツールの一つ。
サイトでは、この動画で使っている Jack Hammerよりはもう少し小ぶりで、抱えられるサイズのものをよく使います。
WearMaxというマイニングサイトでよく使われるセメントがあるのですが、それを取り除くためによく使われるのが、Jack Hammerです。

こちらが砕かれたセメントの塊。

小ぶりのものから、魚のカツオぐらいの大きさのものまで、ざまざま。振動が強くて、場所を定めて固定するだけでもかなり体力を消耗します。

現場でわたしも何度か手伝わせてもらったのですが、なんせとても重くて、女性のわたしには大変でした。なので、ほとんどの場合、同僚が代わってくれたり、わたしにはやらなくていいと言ってくれました。
もちろん、男性にとっても結構な力仕事になるので、広範囲で作業をした後にはみんなクタクタでした。(申し訳ない…)

Reciprocating Saw
- サイトでの呼ばれ方:Recip Saw レシップソウ / Sawzall ソウズオール

正式名称のReciprocating Sawを略して、Recip Sawが一番よく呼ばれる気がします。
また、Sawzallも、元々は Milwaukee社(電動工具などの大手企業)の登録商標名(Sawzall = 何でも切れる「Saws All」)から来ていて、現場ではReciprocating Sawを指す代名詞としてよく使われます。
ブレード(刃)を前後に高速で往復させて、木材や金属などを切断する携帯型の電動のこぎり。日本では「セーバーソー」とも呼ばれるそう。
Recip Sawを使って、シリコンラバーをカットしている様子。

Die Grinder
- サイトでの呼ばれ方:Die Grinder ダイグラインダー

先ほど出てきたDisc Grinderとの違い
- ディスクグラインダー:横向きに付いた大きな円盤の「面」や「外周」で、広い面積をガリガリ削ったり切断したりする。
- ダイグラインダー:ドリルのように「先端の軸(ペン先)」がまっすぐ高速回転する。そのため、狭い隙間、パイプの内側、細かい凹凸などをピンポイントで削る。
サイトでは、溶接した後の盛り上がった部分の後始末や、ボルトが穴に入らなかった時に穴を広げたり、サビやこびりつきを落としたりするのによく使われていました。

Battery Charger
サイトでの呼ばれ方:Battery Charger、Charger
Power Toolのバッテリーはどのツールも共通のバッテリーを使っていて、充電して使い回します。

これは、一度に複数個のバッテリーを同時に充電できるタイプのもの。緑が充電済み、赤が充電中のマークです。

一つだけ充電できるタイプのものもあります。

現場の近くでは、たいていの場合で電源(コンセントを挿すところ)がある場合が多く、Power Toolsもバッテリーを消耗するため、現場にBattery Charger1つは基本的に持っていきます。
電源がない場合は、Generator(発電機)が設置され、電源が使えるようになります。

Light
サイトでの呼ばれ方:Light、Torch(トーチ)

Day Shiftの時は、Confined Spaceに入る時や、手元が暗い場所などで仕事をする場合は必要になります。Night Shiftの場合も、基本的には建物に電気は設置されていますが、作業するには十分ではなかったり、人の影で見えなかったりするので、必須になります。

磁石で壁にくっつけたりできるタイプや自立式のもの、ランタン風のものなどさまざま。

左上に磁石でくっついているライト。

ランタン型。

簡単な仕事ですが、これらのライトのバッテリー交換を気に掛けられるとかなりGood!ライトが点滅し始めたらバッテリー交換のサインです。他のPower Toolと同じバッテリーを使います。
結構、みんな電気をつけっぱなしで休憩に行ったり、使わない時でもつけっぱなしだったりラフなので、バッテリーの消耗が早かったりします。
Mag drill (レアキャラ)
- サイトでの呼ばれ方:Mag drill マグドリル

Mag drillは、日本では磁気ボール盤と呼ばれる、強力な磁石(電磁石)の力で鉄骨や鉄板の表面にピタッと固定し、正確な穴あけ作業を行うための携帯用ボール盤です。
要するに底に強力な磁石が付いていて、固定して、金属の板に穴を開けることができるツール。

ツール自体はとても重たいですが、作業するときは、レバーの上げ下げのみで、力はそこまで必要ありません。

このドリルが、高速回転しながら降下し、金属板に綺麗な穴を開けます。

穴を開けたい場所にあらかじめ印をつけて、穴を開けていきます。

マグドリルを使った時に出る、金属のくるくるした細かいゴミ屑を掃除した時の様子。

ちなみにこちらは、わたしがRope Accessの仕事でMag drillを使った時の様子。垂直面で指定の場所にセットするのがなかなか難しかったです。

Torque Gun (レアキャラ)
- サイトでの呼ばれ方:RAD Gun(ラッドガン)
オーストラリアや北米のマイニングサイトで最もよく聞く定番のスラング。カナダの「RAD Torque Systems社」の製品が圧倒的なシェアを持つため、現場ではメーカー問わずこのタイプの工具全般を “RAD Gun” と呼ぶんだそう。

RAD Gunは簡単に言えば、超・強力な、ピストル型の電動ネジ締め機です。
車を何台も持ち上げられるくらいのものすごい力をピンポイントで出して、巨大なボルトをガッチリ締めたり、外したりできます。
このツールは、設定した硬さに達した瞬間に、機械がそれを検知して自動で回転をストップするようになっているため、決められた強さに、正確にボルトを締めることができるという特徴があります。
また、一般的なツールを使った時の手にくる振動や騒音がないため、安全に使えるものとされています。ただし、その分ずっしり重いです。動画のお兄さんはかなりイージーそうですね。笑
激しい振動にさらされる部分や、摩耗の激しい場所では、しっかり正確に固定するためにRAD Gunが使われるようです。数回ほどしか現場で見たことがないので、わたし自身、どこの場面でRAD Gunが必要になるかはよくわかりません。現場でぜひ聞いてみてください。
Hydraulic Tools (レアキャラ)
- サイトでの呼ばれ方:Hytorc(ハイトーク)
世界トップの油圧トルクレンチメーカー「HYTORC社」のブランド名が、そのまま「油圧トルクレンチ全般」を指す代名詞として使われているらしいです。
水の力(実際は専用のオイル)を使って、人間の何十倍・何百倍ものパワーを出すツール。車のジャッキ(タイヤ交換のとき、レバーをカチャカチャ動かすだけで車が持ち上がる道具)と同じパスカルの原理を使っているんだとか。
サイトでは、超大型マシンのボルトを、人間では不可能な力で、安全かつ正確に締め・緩めするために使用されるようです。
わたしがサイトで実際に何度か使ったのがこんな感じのものでした。
ちなみにわたしは、このボタンを押す係をたまに任されました。同僚が、ボルトに固定して、わたしは指定された数値に達するまでボタンを押し続けて、ボルトを締めていきます。
RAD GunとHytorcは、用途が似ていますが、
- RAD Gunはモーターと特殊なギアで動くのに対し、Hytorcは油の圧力を使っている
- Hytorcはホースをモーターに繋いで使用するが、RAD Gunはバッテリー式の本体のみで持ち運びや使い周りがいい
- Hytorcは圧倒的なパワー
など、それぞれ違いがあるようです。
レアキャラたちは、忘れた頃にたまーに出てくるツールなので、それ以外のメジャーなものだけでも、なんとなく名前や用途を知っておくと、現場で役立つと思います。
手で扱えるサイズのツールなのに、金属を切ったり、ボルトを頑丈に締めたり、すごいパワーと様々な機能があって、おもしろい反面、リスクも伴うツールなので怪我には十分注意してくださいね。
少しでも参考になれば幸いです!
Have a good day!
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※WA、Perthの情報が主になります。
※わたしは英語力・コミュ力低めです。なので、英語力・コミュ力のある方は、わたしほど苦労せずに仕事をゲットできる可能性があります!また、英語・コミュ力に自信のない方でも、努力と挑戦次第でマイニングの仕事はできます!応援しています!
※ワーホリ、マイニング未経験者の視点からまとめています。(経験者や技術職の方には当てはまらない部分もあるかと思います。)間違っている情報や、追加・修正などあればぜひ教えていただけたら助かります。











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