現場初心者のためのマイニングサイトでよく使うツールその①Hand Tools
お久しぶりのFIFO・マイニングに関するブログです!

ちょうど2年前、わたしは、現場経験がない状態で、オーストラリアのマイニングサイトで働き始めました。
- 仕事で使うツールがわからない
- 仕事で使う用語がわからない
- 仕事の流れがわからない
- 仕事の内容がわからない
- おまけにオージーEnglishが聞き取れない
特にこれらの部分で、とても苦労しました。
なので今回は、現場でよく使うツールについて簡単にまとめていこうと思います。
ツールの名前やおおまかな使い方を知っているだけで、だいぶ現場に馴染みやすくなるはずです!
マイニングサイトで使うツール
シェアしていくにあたって、マイニングサイトや現場で使うツールをおおまかに3つに分けてみました。
- Hand Tools
- Power Tools
- その他(WeldingなどTradeに関するもの、Riggingに関するものなど)
- 物品類
Power Toolsはバッテリーや電源が必要になるツールのこと、Hand Toolsはそれ以外のツールのことをここでは指します。

また、その他のツールについては、それぞれ専門の分野の人が主に使うものですが、作業の準備を手伝うこともよくあるので、現場で働くに当たって知っておいた方がいいツールになるので、これらもシェアしていきます。
物品類は、サイトでよく使うテープや材料など。
メカニカル系の職種やTrade(Boiler Maker、Welder、Mechanical Fitterなど)と一緒に働くTrade Assistant (TA)、Rope Accessなどの職種ではとてもよく使う基本ツールになっています。
クレーンと一緒に仕事をするCrane Riggerや足場を作るScaffolder、タンクの掃除をするHose hand、Operatorなどの職種ではあまり使わないものかも知れません。でも知っておいて損はないかと思います。
今回は、その①として、Hand Toolsについてまとめていきます。
Spanners
- サイトでの呼ばれ方:スパナー
六角ボルトやナットを締めたり、緩めたりするときに使う、基本中の基本ツールです。ほぼ必ず現場に持っていきます!

一方の先端が「C」のように開いていて、ボルトの横から差し込んで回すことができるので、上に障害物があっても使えるのが特徴。

ツールが保管してあるTool Storeの壁に、サイズごとに振り分けてかかっていることが多いです(直径の大きさが異なります)。ここから必要なサイズのものを借りていきます。基本的に必要なサイズが確定していない場合が多いことや、万が一サイズが違ってもすぐに対応できるように、前後のサイズのさまざまなサイズをあらかじめ多めに持っていくことがほとんどです。

一つのセットにまとめられているものも時々使います。

現場で「スパナー取って!」とだけ言われた場合は、サイズを確認してから渡します。
サイズは持ち手のところに記載されていることがほとんどです。初めは、どれがどのサイズが検討がつかないのですが、仕事に慣れていくうちに、よく使うサイズやだいたいの大きさが掴めてくるので、対応がスムーズになっていきます。

Ratchet Spanners
- サイトでの呼ばれ方:ラチェット、ラチェットスパナー
先ほどのスパナーと似ているのですが、右側を見ると少し作りが違っています。

ここには、ラチェットという仕組みが利用されています。

ラチェットは、例えると、自転車のペダルのような仕組みです。
- 自転車は前に漕ぐとタイヤに力が加わって進む、後ろに漕ぐとカチカチと空回りして足だけが戻る。
この「一方には力が伝わり、逆には滑る」仕組みがラチェット機構と呼ばれるもの。(言葉では説明が難しいので、気になる方は”ラチェットレンチ”で調べてみてください!)
一般的なスパナーは、回して外して位置を戻して回して…を繰り返す必要がありますが、ラチェットの場合は、ボルトから抜き差しする手間が要りません。また、スペースが十分にない場合でも、少しの往復運動だけでボルトを回すことができます。
レバーやダイヤルで「締める」「緩める」を簡単に切り替えられるようになっています。
「スパナー取って」と言われたのに、スパナーがなかった場合、サイズが合えばラチェットスパナーを代わりに渡せばOK。
Shifter
- サイトでの呼ばれ方:シフター(日本ではモンキーレンチと言うそうです)
スパナーの場合は、それぞれの開口部の大きさが固定されていますが、シフターの場合はネジを回してサイズを調整できるようになっています。

なので、正確なサイズがわからなかったとき、異なるサイズの複数のボルトを扱う時など、開口部のサイズを臨機応変に変更できるので、とても便利です。
スパナーと同様、必ず現場に持っていくツールです。シフターにも許容範囲ごとにサイズがあります。

同僚がナットを外すために、固定された外枠をシフターを使って広げている様子(枠が狭すぎて、ツールが入らず、中央にあるボルトを外すことができなかったため)。このように、現場ではツールを本来の用途ではないさまざまな場面で活用することもよくあります。

Pry Bar/Podgy Bar
- サイトでの呼ばれ方:プライバー/ポジーバー
テコの原理を利用して、こじ開けたり持ち上げたりする棒状のツール。この子も必ずといっていいほど現場に持っていくとても便利なツールです。プライバーとポジーバーの明確な違いはわかりませんが、サイトでは同じように使われます。

こちらの先端は、薄く平たくなっていて、差し込んでものを持ち上げたり、重い金属をテコの原理を使って位置をずらしたりするのに使います。

こんな感じのイメージ

もう一方の先端は、細く筒状になっています。穴に差し込んで、ボルトを通す穴の位置を合わる時によく使います。

こんな感じのイメージ。例えばサイトでは、クレーンと協力しながら巨大なストラクチャーを設置する時に、チームメンバーが1人ずつプライバーを持って、ネジ穴を合わせるために一斉に差し込みます。

Ratchet Podger Bar
- サイトでの呼ばれ方:ラチェット/ラチェットポジー、ポジーバー
先ほど紹介した、ラチェット機構の付いたポジーバーです。

ラチェットの用途でも活躍するし、ポジーバーの用途としても活躍する便利なツールです。これにもスパナー同様にサイズがあります。
ポジーが欲しいと言われたのに、先ほど紹介したポジーバーがなかった場合は、このラチェットポジーバーで対応できます。
ラチェットの部分は、ラチェットスパナーと同じでボルトを締めたり緩めたりすることに使われ、ポジーバーの部分は、ボルトを入れる穴合わせや隙間をこじ開けたい時などに使われます。
Hammer
- サイトでの呼ばれ方:ハンマー、ギンピー

一番馴染みのあるツール、ハンマー(かなり重い!)。叩きつける部分が、ゴムのものや金属のものなど、いくつか種類があります。ギンピーと呼ばれることもよくあるので、知っておくと便利です。
Alignment Punch
- サイトでの呼ばれ方:キャロット
実は、調べるまで正式名は知りませんでした。サイトでは「キャロット」と呼ばれるこの子たち。その名の通り、にんじんみたいだからだそう。先ほど紹介した、プライバーの先っちょだけのもの。

よく使われるのは、
- ボルトの穴合わせ:例えば、2つの金属板などを繋ぐ際、穴同士がずれている場所にキャロットの先端をグッと差し込んでテコの原理で位置をずらして、ボルトが通る穴を合わせる。(プライバーと同じような働き)
- ボルトなどが穴に詰まって抜けない時:穴の入り口にキャロットを当てて、後ろからハンマーで叩いて、中のものを押し出す。

キャロットも大きさや先端の太さなどいくつかの種類があります。
Caulking Guns (Silicone Gun)
- サイトでの呼ばれ方:シリコンガン、シーリングガン、コーキングガン
チューブに入ったシリコンなどを手を汚さずに均一に押し出すためのツール。

シリコンチューブを固定して、力加減を調節しながらシリコンを塗っていきます。

金属と金属の隙間をシリコンで埋めた時の様子。シリコンは意外にも現場で結構使います。

電動のシリコンガンもあります。サイトでも、広範囲でシリコンを塗らないといけない場合などでは、電動を使ったりします。楽は楽ですが、重いです。

Scraper
- サイトでの呼ばれ方:スクレーパー、スクレイパー
馴染みのあるツールかと思います。表面にこびりついた汚れや古い塗料などを剥がすためのヘラ状のツール。

金属のプレートを取り付ける際に、間に紐を挟みました。その紐を固定するために使用したシリコンを綺麗に剥がす作業にスクレーパーを使いました。(金属同士が錆で固着してしまうと、離れなくなってしまうそう。また均一な隙間があることで次のメンテナンスや交換時に簡単に外すことができる。)

Allen key set
- サイトでの呼ばれ方:アレンキー
家具の組み立てや自転車などで使ったことがある方もいるかもしれません。

ボルトの頭の内側の六角穴に差し込んで回して使います。ボルトの頭がでっぱらないのを好むフラットな部分や機械類によく使われます。

サイトではプラットホームの金属板や金属メッシュ板の固定によく使われていました。作業で、プラットホームの移動が必要な時に、固定ボルトのつけ外しでアレンキーを使います。

Level
- サイトでの呼ばれ方:レベル
水平を確認するために使用します。毎回使うわけではなく、必要な時だけ。

Tool Lanyard
- サイトでの呼ばれ方:ランヤード、ツールランヤード
ここまでで紹介してきたツールの多くに、オレンジ色の紐とカラビナが付いていたのに気づいたでしょうか。
高所作業や現場で、ツールの落下を防止するためのもので、紐またはストラップとカラビナがセットが基本。
Rope Accessの仕事では絶対必須!そのほかの職種でも、必ずといっていいほどツールにセットする必要があります。

紐とカラビナで現場でちゃちゃっと手作りされたものもあれば、初めからTool Lanyardとして作られているストラップもあります。サイトでは両方ともよく使います。

サイトでは、地上での仕事以外では、基本的にツールランヤードは必須になります。

先ほど紹介したキャロットなど、紐やストラップを通すための穴が開いていないものは、テープなどを巻き付けてランヤードに繋いで使います。多くの場合、紐はTool Storeにロール状のものが置いてあり、自由に使えるようになっています。

また、ツールだけでなく、高所での物品の受け渡しにも、必要に応じてランヤードを取り付けます。
わからないことは同僚・上司に聞く!
初めてマイニングサイトに派遣された時、「◯◯持ってきて」といきなり頼まれたのですが、さっぱり分からずあたふたしていると、近くにいた同僚が親切に教えてくれました。
それでも違うツールを持っていってしまったり、サイズを聞き忘れて出戻りしたり、アシスタントよりも逆に足手纏いじゃ?と存在意義を感じられず、自己肯定感がかなり下がっていたのをよく覚えています。
でも、わたしが同じことを聞いたとしても、みんな優しく教えてくれました。また、指示通りのツールを持って来ることができた時には褒めてくれました笑。

サイトはそんな親切な人たちが多いです。少し聞いただけで、すごく熱心に細かく必要以上に教えてくれるおじちゃんもたくさんいます。コミュニケーションのきっかけにもなるので、わからないことはどんどん聞いていくのをおすすめします。
また、実際に使いながら学んで覚えていくものだと思うので、ぜひサイトでいろんな仕事やツールに触れてみてください!
わたしは、現在はマイニングサイトで働いていないこと、初心者で現場で学びながらの情報をもとにまとめたので、これらのツールを長く使っている方々にとっては、おかしな部分や間違い・不備があるかもしれません。コメントなどで教えていただけたら助かります。
少しでもお役に立てれば幸いです!
Have a good day!
※気軽にコメントお待ちしています。
※WA、Perthの情報が主になります。
※わたしは英語力・コミュ力低めです。なので、英語力・コミュ力のある方は、わたしほど苦労せずに仕事をゲットできる可能性があります!また、英語・コミュ力に自信のない方でも、努力と挑戦次第でマイニングの仕事はできます!応援しています!
※ワーホリ、マイニング未経験者の視点からまとめています。(経験者や技術職の方には当てはまらない部分もあるかと思います。)間違っている情報や、追加・修正などあればぜひ教えていただけたら助かります。











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