8. 女性のSite Workerとしてマイニングサイトで働いてみて。

マイニングサイトで働くSite Workerの仕事を始めて1年半ほど経ちましたTuulikkaです。
わたしもそうでしたが、初めてのマイニングサイトや現場の仕事はわからないことだらけで、男性も多いことからいろいろ気になることもあるのではないでしょうか。
- 身体的にどうか?
- 男性社会でうまくやっていける?
- 人間関係・コミュニケーション
- セクハラなど
- 生活面
- 女性でラッキーなこと
今回は、女性の方は気になるであろう、現場の様子を女性目線での経験をもとにシェアしていこうと思います。
身体面
体力面について簡単にまとめると、
- 慣れるまでは大変と覚悟する!
- 暑さにやられる。時々寒さも。
- 重いものだらけで地味に力を使う。
- どうしてもきついなら休むのもあり。
- 日焼け対策について。
1.わたしは、中学・高校でバスケをやっていて、大学時代は趣味で登山をしていました。もともと体を動かすことが好きで、体力にも自信があります。それでも、マイニングサイトで働き始めて、まずはマイニングサイトでの仕事の流れに慣れるまでが大変でした。身体的にも精神的にもいろいろストレスを感じていたと思います。
仕事のしんどさは、その時々の仕事内容や、忙しさによって異なりますが、女性でも十分できる範囲ではあります。ただ、普段運動を全くやらない方は、歩いたり走ったりなど、少しずつ体を動かすことをしておくのがいいと思います。
マイニングサイトでの仕事の流れに慣れてきたと思ったら、仕事が終わってパースに戻り、1週間ほど休み、また仕事に行くとなると、仕事の感覚がリセットされます。リセットされるのはいいのですが、仕事が始まってからの数日はマイニングの12時間労働に慣れるまで、大変ではあります。

そして、マイニングサイトはとってもデカくて広いので、少しの移動にもたくさん歩いたり、高い建物のてっぺんで仕事をする場合は、毎回毎回長い階段を上り下りする必要があります。エレベーターはないです。ご年配のおじちゃんたちも、ヒィーヒィー言いながら階段を登ります。時には、重たいツールを持って階段を登ることも…。

2.そしてなんと言っても暑い!特に夏のDay Shift。わたしの働いている地域では、最高48度まで気温が上がりました。オーストラリアの夏は日差しが痛いように暑いのは、都市だけでなくマイニングサイトでも同じです。本当に滝のような汗をかきます。気をつけないと、バテたり熱中症みたいになったりします。
一方で、冬の寒さにも注意が必要です。冬の時期の朝・晩はとっても冷え込み、内陸部でも特にゴールドマインが多くある、Kalgoorlie地域なんかではマイナスまで下がるそうです。

わたしがよく働いている、パースの北の方のPilbara地域でも、1桁まで気温が下がるのと同時に、風が強く吹いていたので、ジャケットやヒートテックが必要なくらい、めちゃくちゃ寒くなりました。

3.現場で使うツールや電動の機械など、実際に持ってみると一つ一つがかなり重たいです。わたしはあまり筋力がないので、片手では持てないものや、プルプル震えてしまうものもあります。
ジムで筋トレをするのが理想なのでしょうが、わたしにはヨガで十分です笑。男女問わず、仕事の前後にジムに行っている人も多くて感心します。仕事で重いツールを使ったり、体を動かすこと自体でも、少しずつ鍛えられてはいて、わたしの二の腕も自然と少し筋肉が付きました。
重たいツールを運んで使って、1日働くだけで思ったより体力を使うし結構疲れます。

4.わたしが初めてマイニングサイトで働き始めた時の、初めてのNight Shiftのとき。もともと朝方のわたしは、眠気に襲われて大変でした。それを見かねたSupervisorが早朝1時頃に、キャンプで休むようにとわたしを早く帰してくれました。そしてそのまま、次の日も1日休んで、その次の日から再び出勤することになったのでした。再び出勤した時も、少しからかわれたくらいで、チームは何事もなかったかのような雰囲気で少し驚いたことを覚えています。

その後も、働いていると稀に、体調が優れず休んだりする人もいますが、それでも仕事は回ります。マイニングがもともと安全を重要視しているため、人員も余裕を持って配置していることもあり、いい意味で自分がいなくてもなんとかなっていると感じられます。そういう面では、日本に比べると休みを取ることに罪悪感は感じにくいので、どうしても大変な時は無理せず休むことも可能です。
5.女性が気になる日焼けについてです。マイニングサイトでは長袖シャツ・長ズボンが基本原則となっており(腕まくりなどは安全面でNGとされている)、手にはグローブをはめて仕事をするので、体はほとんど日焼けしません。強いていうなら、シャツから出る首と顔。
これは個人の自由ですが、わたしは日焼け止めを塗って、さらにFace sockというネックウォーマーみたいなものを使って、顔と首を覆ってしまいます。こうしていると、長時間外で太陽の光にさらされていても、ほとんど日焼けはしません。

見た目があまりかっこよくないですが、ダストを防ぐマスク替わりにもなり、サイトでも使っている人も多く、最近では会社のロゴが入ったものを支給してくれるようにもなりました。また、直射日光が当たらないだけでも、痛さが和らぎます。

これは本当に個人の自由なので、日焼けやダストを全然気にしていない人も多く、顔・首全露出という人が大半ではあります。

男性社会でうまくやっていけるか?
わたしはもともと活発に男女構わず話せるタイプではなかったので、とっても不安でした。今でも、Shutdownの仕事となると、毎回一緒に働くチームメンバーが変わるので、初めましての2−3日くらいはうまく馴染めず、結構疲れたり、変にストレスに感じたりもします。
なので、メンバーと馴染むまでは、しょうがないと割り切って、毎日の挨拶やちょっとした会話、仕事でのコミュニケーションなど最低限のことをできる限りやって、あとは流れに任せています。ワーホリも多いので、ワーホリ同士では話が弾むことも多いです。

チームに女性は多くても1人、たまに2人といった具合です。女性が自分1人ということもザラにあります。現場経験の長い女性たちは、どんどん意見を言ったりしていますが、現場経験の浅いわたしは、言われるがままにやることをやって、今のところ何の問題もなく仕事を続けられています。
女子同士でも、女子だけで盛り上がる会話があるように、もちろん男性同士で盛り上がるものもあったりするわけで、若干疎外感を感じることもありますが、いつもそうというわけではないので、あまり気にしないようにしています。

Cribで休んでいるときは、みんなで話が盛り上がることもあれば、基本的にみんなスマホ、スマホ、たまに読書、スマホという感じで、個人個人で好きなことをやって過ごす時間が長いです。
たまにカードゲームやチェスをするときは、コミュニケーション!と思ってなるべく参加するようにもしています。

人間関係・コミュニケーション
休憩する場所(Crib)で、チームメンバーやリーダー(Leading Hand)がメンバーのことを愚痴っているのを耳にすることは時々あります。また、Supervisorが「以前働いたサイトで、英語が伝わらなくて困った。Riggingの知識も何も知らなくて…やっぱり言語の壁はあるよねー」と他のメンバーと話していて、他のメンバーもそれに同意していたことがありました。
わたしはその場にいて、ちょっとドキッとしました。わたしも英語もペラペラでもなければ、Riggingの経験も多くはないので、きっとわたしもどこかで愚痴られているんだろうなと思いました。
ただ、実際に直接何かを言われたり、ばかにされたり、そういうこともなければ、そのような場面を見たこともないです。
仕事の最終日に、みんなで飲もう!と誘ってもらえることもあります。わたしはお酒が強くないのであまり参加しないのですが、それも強制ではなく、来たかったらおいで!という雰囲気です。行かなくても仲間はずれにされることはないです。(行ったら仲良くなれるんだろうとは思いつつ、大人数の飲み会は苦手なのでついついパスしてしまいます。)
現場で仲良くなった(主にワーホリの)人とは、パースでもたまに会ったり、連絡をとったりはしますが、ほとんどの人とは一期一会です。同じ会社の人とは、別の仕事で再会することもよくあります。

セクハラなど
一度だけ、変なおじちゃん(ほぼおじいちゃんに近い年齢)がいました。現場でよくあいさつしてくれたり、話しかけてくれる親切な人だなーと思っていたのですが、パースに戻る日に空港で飛行機を待っていると、「お酒飲むの?パースに着いたら飲もうよ」と、明らかに現場での雰囲気とは違い、しつこく話しかけられたので、ちょっと気持ち悪いなと思い、上手い具合に断って、すぐにそのおじちゃんから離れました。
また、セクハラではないですが、日本人だと言うことを執拗にいじってきてめんどくさい人がいたので、そっけなく対応し続けたら、自然と離れて行きました。
ちょっと嫌だなとか、変だなと思ったら、静かに離れるのも結構有効でした。
基本的に、仕事の移動も、休憩するCribもみんなで共有するため、あからさまに変なことはできないはずですし、誰かの目に付きます。

わたしのチームメンバーは、チームに合わない人がいたため、Supervisorに相談してチームを変えてもらっていました。マイニングサイトでは、そういった対応に柔軟に迅速に対応してくれる印象があります。(逆にSupervisorに嫌われると簡単にクビになることも)
オーストラリアに住んでいる方なら経験されたことのある方も多いと思いますが、日本に比べてボディタッチを軽くされることがよくあります。ちょっとしたことで肩をパンパンとされたり、肘でちょんちょんとされたり。多くの人は親しみの気持ちや冗談でやっていることがほとんどですが、不快であればその旨を伝えるのがいいのではないかと思います。直接言いにくければ、他のメンバーに遠回しに伝えてもらうのも一つの手だと思ます。
あとは、人によっては男女問わずあいさつのハグをしてくれることもあります。南米出身やヨーロッパの人たちなどが多い印象があります。基本的には仲良くなったり、一緒に働く機会が多い、久しぶりに会って嬉しくてという人が多いです。

以前、SNSで大手マイニング会社でひどいセクハラがあったと言う記事が拡散されたことがありました(はっきりと覚えてはいませんが、尿をかけられたとかどうとか…)。
わたしはその記事を見たときに、さっぱりどうしてそんなことが起こるのかわかりませんでしたし、想像もできませんでした。
わたしが働いているのが、大手マイニング会社ではなく、その大手マイニング会社の下請け会社のようなもの(基本的に現場の仕事は下請け会社で働くことがほとんど)だから、何か違いがあるのかもわかりませんが…。ですが、大手マイニング会社で働く人たちは、わたしたち下請け会社が使うコンテナ式のCribやトイレではなく、きちんとした建物のオフィス・トイレがあります。

まず、ほとんどのサイトではトイレは男女分かれていますし、女性トイレがないなんて現場には行ったことがありません。(ただし、Driller Offsiderなどの一部の仕事では、周辺にトイレがないため、土を掘って埋めたり、燃やしたりすると言う話を聞いたことがあります。)
また、Cribやトイレも誰でも目につくところにあり、仕事の期間は様々な下請け会社の人たちが働きにくるので、人の行き来も多く、変な行動をすれば誰かの目に付きやすいです。そもそも、立ちションなどできるような環境ではないです。

また、以前いろんなFIFOの職種についてシェアした時に出てきた、HSE(Health, Safety and Environment) advisorが基本的には会社に1人、各Shiftごとに配置されています。女性のHSEも比較的多いので、何か困ったら気軽に相談できます。(元警察官のおじちゃんのHSEもいました!HSEは安全や健康面に関して厳しめの方が多いので、困り事なども曖昧にせず、きちんと対処してくれるはずです)
韓国人のパートナーにも、韓国コミュニティでセクハラなどの話題があるか?話を聞いたことがあるか?と聞いてみましたが、一度もないと話していました。
わたし自身も、現場でそのような話は聞いたことがありません。もちろん全くないと言い切れるわけではなく、実際にわたしの知らないところでは起きているかもしれません。でも、それはごく僅かであり、万が一に備えてHSEなどの相談先もあるため、セクハラについて心配しすぎなくてもいいということを伝えたかったです。
生活面
キャンプの部屋は、ランダムで決められます。Day Shift・Night Shiftもバラバラで、出勤時間も人それぞれ違うため、日本のアパートで暮らすように、隣の人とは滅多に会わないため、どんな人がいるかはわからないまま過ごすことも多いです。たまに、防音ができていない建物の場合は、音や声が聞こえることもあります。
多くのキャンプで、ドアの鍵とは別にチェーンロックも設置されています。

一度だけ、自分の部屋と間違えてガチャガチャされてことはありましたが、そのほかトラブルや怖い思いをしたことはないです。キャンプではセキュリティー会社が24時間体制でいるので、困った時はいつでも連絡することができます。(鍵を部屋に置いたままドアを閉めちゃった時や、蛇を見つけた時などにも)
大きなキャンプでは、女性専用のジムがあったり、女性用のスペースが分けられているジムもあったりするので、利用しやすいのではないかと思います。
また、現場で働くに当たって、生理期間がかぶる場合、少し不安があるかと思います。現場での仕事の時に、わたしはタンポンとナプキンを併用しています。身体面のところでもシェアしたように、暑い時は滝のような汗をかきます。ナプキンだけだと危険です。月経カップも普段の生活で使用していたことはありますが、正直マイニングサイトのトイレはダストも多く、現場の仕事は手も汚れます。月経カップを清潔にうまく扱える自信がなかったので、わたしはタンポンを使うことにしました。

基本的に10時(Smoko)と14時(Lunch)に休憩を取ることが多いので、その時に合わせてトイレに行くことは可能です。時々、仕事の具合で休憩時間がずれ込むこともあるので、その時々の状況に合わせてトイレに行けば問題ないです。また、仕事の途中でどうしてもトイレに行きたくなった場合は、メンバーに声をかけていけばOKしてくれます。(男女問わず、時々トイレに行く人は結構います。)
女性トイレには、一般的なトイレと同様にサニタリーボックスが設置されています。サイトによってはナプキン・タンポンが常備されているラッキーなところもあります。
女性でラッキーなこと
現場で女性は少ないこともあり、気にかけて話しかけてくれる人も多く、ありがたいなあと思うことが多いです。
また、マイニングサイトでは、どちらかというと西洋寄りのレディーファーストな雰囲気があり、重いものを運んでいる時に手伝ってもらえたり、わたしの荷物が少なくなるように配慮してくれたり、女性を気遣ってくれる人も多いです。
これは少しばかにされているのかも?しれないですが笑、わたしがネジを締めるだけの簡単な作業を終わらせた時に、「Good Joooob!」と大袈裟に褒めてもらえることが度々あります。「え?そんなに大したことやってないのに…」と若干女性だからかな?とも思いますが、褒められているのでそんなに悪い気はしません。きっと、彼らがやったらあっという間に済む仕事を、あえて時間のかかるわたしに任せてくれているという、彼らなりに、わたしに居場所を与えてくれているんだということにしています。

また、オーストラリアでは、男女平等や多様性などに関する雇用で会社のイメージアップの効果もあるらしく、マイニング業界への女性の雇用についても力を入れている会社が多いです。わたしの働いている会社でも、先日、「女性ワーカーを増やそうキャンペーンをしている」と言っていました。女性でもマイニングサイトで働くチャンスがますます増えていきそうです。
こうやってまとめてみると、意外と「マイニングだから特別」というものばかりでなく、どこの環境でも起こりうることが大半で、そんなに気にしすぎなくていいなと少しでも思ってもらえたでしょうか。
でも結局は、人も環境も、自分のコンディションもその時々に変わるわけで、その度にうまく行ったり行かなかったりと、マイニングサイトで働いていてもそんなもんです。
わたしはUtilityを経験してから、Site Workerにキャリアチェンジをしましたが、ワーホリや女性で、初めからSite Workerとしてデビューしている人もたくさんいます。

それでも、不安がある場合は、Utilityから始めて、FIFOの働き方やマイニングの世界の流れに慣れてから、Site Workerに挑戦するのもありですし、Site WorkerとUtilityを掛け持ちしている人もちらほらいます。
Site Workerは、Utilityより給料もいいですし、現場の仕事はHospitalityとはまた違って、新しい学びや発見も多くおもしろいです。
わたしは今後、家のDIYなどにも挑戦したいと思っているので、現場で使う工具などが今後役に立つのではないかなーなんて考えたりもしています。(サイトで使うツールをまとめたブログも準備中です)
1年以上マイニングサイトで働いていると、もうすでに慣れてしまっている部分もあり、どんなことが不安だったかな〜気になったかな〜と思い出しながら書きました。もしここでシェアしたことのほかに、こんなことが気になる!というものがあれば、ぜひコメントしていただけたら、わたしのわかる範囲でお答えしていこうと思います。
長くなってしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです!
ぜひ女性の方でもSite Workerを視野に入れてみてください。
Have a good day!

※気軽にコメントお待ちしています。
※WA、Perthの情報が主になります。
※わたしは英語力・コミュ力低めです。なので、英語力・コミュ力のある方は、わたしほど苦労せずに仕事をゲットできる可能性があります!また、英語・コミュ力に自信のない方でも、努力と挑戦次第でマイニングの仕事はできます!応援しています!
※ワーホリ、マイニング未経験者の視点からまとめています。(経験者や技術職の方には当てはまらない部分もあるかと思います。)間違っている情報や、追加・修正などあればぜひ教えていただけたら助かります。











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