英語が下手だと認めたら楽になった

わたしは5月でオーストラリアにワーホリに来て、1年が経ちました。

楽しいこともあったけど、英語についてはストレスの多かった1年でした。

1番辛かったのは、身近にいるパートナーや友達と比較して、落ち込むことでした。「自分は相手より英語が上手なはずだ」というプライドの高さが、自分を苦しめていました。それで、プライドが邪魔をして、恥ずかしがって、人前で話すことを楽しめませんでした。そして、自分はダメだダメだと思い込み、もやもやして、英語の勉強に対する意欲も湧かず、これといって英語の勉強もできませんでした。

以前から抱えていた生きづらさをなんとかしたくて、心の勉強をしている中で、

”自分のありのままを認める”

”ネガティブな感情も否定せず、受け入れる”

”自分の弱さを認める”

ということを学びました。そこで、それを英語に対しても応用してみました。

「わたしは英語が下手だな」、「英語が上手なあの子と比べて苦しいね」、「英語がうまく話せなくて悔しいね」など。

このように自分の現状を認めたら、プライドに縛られることがなくなり、楽になりました。変なプレッシャーもなくなり、とりあえず、思ったことや話したいことを話してみよう!というマインドセットを作れるようになりました。この心の変化には驚きました。

そして、自分から挨拶したり、相手の話に相槌をするだけでなく、自分の考えを伝えたり、さらにもっと質問したりできるようになりました。そうやって会話のキャッチボールが1回で終わらず、数回続いた時は、とても楽しくなります。(カタコトではありますが、会話はできました!)

先日、マイニングのキャンプで初めて、日本人の男の子に会いました。わたしとアルゼンチン人の子が話をしているときに、「You guys, what are you talking about?」と、とっても自然に会話の中に入って来ました。その時点で、わたし的には、「めっちゃCoolだな!」と思いました。さらに、その後も英語をすらすら話すし、会話の相槌や返し方、会話のキャッチボールもネイティブ感があり、スムーズで、すごいなあと思っていました。

話を聞いていると、オーストラリアに来て4年目だが、来た当初は英語は0だったというのです。どうやってこんなに英語でコミュニケーションが取れるようになったのかを聞くと、「ファームでめっちゃ必死に話して、表現も覚えた!」と。

わたしが羨ましがっていると、「え、でも英語できるからいいじゃん!」と言われて、はっとさせられました。(現状のわたしの英語を認めてくれた!)

わたしはなんとか英語でコミュニケーションは取れるものの、相槌も「Really?」、「That’s true!」など、単調なものばかり。また、結構語順がぐちゃぐちゃになることも多く、発音もまだまだネイティブレベルまではほど遠いです。

それでも、わたしの英語を聞いても、馬鹿にしたり笑ったりもせず、認めてくれたことが素直に嬉しかったです。自分が自分を認めたから、周りもわたしのことを認めてくれているように感じました。

また、以前一緒に働いた、オーストラリア5年目の台湾人の女の子も、英語がペラペラでかつ、チャーミングな性格でみんなから好かれていました。

その子も同様に、「オーストラリアに来て1−2年は全然うまく英語で話せなかった。話すのが恥ずかしかった。」と。

でも、来てからは、たくさん話したり、いろんな友達に会って、流暢に話せるようになったそうです。(わたしからみてペラペラでも、まだ十分じゃないと言っていたほど。)

2人の話を聞いて、みんな1−2年は苦労しているけど、話し続けるという努力をしているからこそ、今があるんだなと実感したのでした。きっと今のわたしは、苦労する時期にいて、この辛い時期を乗り越えて、英語でコミュニケーションをとることを楽しみながら、努力も続けたら、ふたりのようになれるはず!と希望を持てました。

また、振り返ってみると、オーストラリアで生活していて、完璧な英語じゃなくても大丈夫なんだと感じた出来事がいっぱいありました。

英語に対して笑ったり、冷やかしたり、馬鹿にされたりしたことはない

わたしはこれに対して、若干トラウマがありました。日本にいると経験することが多いのではないかと思います。でも、本当にオーストラリアに来て、一度もバカにされたことはないです。むしろ「Your English is good!」とまで言ってもらえることも。(アプライした会社から連絡が来て、うまく話せなかった時は、「こいつ英語だめだな」オーラを感じることがありますが…)発音やイントネーションで何度か聞き返さたことはありますが、それで嫌な気分になったことはありません。

一生懸命聞こうとしてくれる

わたしがカタコトで話そうとしたり、言葉が出てこないけどなんとか説明しようとしている時でも、わたしの話を聞こうとしてくれたり、「それってこういうこと?」と聞いてくれたりしました。わたしの話を理解しようしてくれる、そういう姿勢がとても嬉しかったです。また、「あ、わたしうまく話せないけど、話してもいいんだな」と不完全でも話す勇気をもらいました。

英語話者でも聞き取れないこともあるが、堂々としている 

わたしが聞き取れなかったことを、横にいたオーストラリア人の子に聞いたら、「わたしもよくわからなかった」と言われて衝撃的でした。英語に関してではなく、上司の説明が理解できなかっただけかもしれませんが、それでも平然としていたので、てっきりわかっているんだと思ったのです。他にも同様の経験はあって、第一言語が英語でないヨーロピアンとかは特に、すごく堂々としていて、見習わないとなーとよく思います。「日本では看護師として働いていて…」なんて話をしたすぐ後に、「日本では何していたの?」と聞かれることも笑。(話を聞いていなかったのか、わたしの英語が理解できなかったのかわかりませんが…)

完璧な英語にこだわって、恥ずかしがって実践や練習をやらなかったのは、全部自分の思い込みや恐れのせいでした。自分が思っている以上に、世界は優しかった…。

わたしは、1年かかってやっとこれに気づくことができ、今になって英語に対する意欲が出てきました。モチベーションを気にせず、自然と向上心が湧いてきます。自分の弱さを認めて、プライドを捨てることで、こんなに変わるのかとびっくりしました。

とは言っても、まだまだ落ち込んだり、へこんだり、プライドが出てこようとすることがあるので、「そういう時もあるよね」と、それも認めてあげたいと思います。

完璧な英語じゃなくても大丈夫ではありますが、それでもやっぱりうまく伝えられないと悔しいので、このブログを書きながら、「次のステップに進まないと!」と、自分で自分に刺激を与えています。話すことへの恥や恐怖の乗り越え方を学んだら、次は話す言葉の質を少しずつ上げていきたいです。

マイニングキャンプで見る日の出。

P.S.英語で話すことについて落ち込んだ時は、渡辺直美のPodcastを聴くようにしています(Naomi Takes America)。簡単な文章や単語だけでも、ネイティブスピーカーのゲストととっても楽しそうにおしゃべりしています。簡単な英語でも、こんなに楽しくコミュニケーションが取れるんだ!と、気付かされ(もちろん彼女のコミュ力の高さもありますが)、英語に対するハードルが下がります。また、忘れがちな、”楽しむ”ことを思い出させてくれます。彼女のガハガハ笑う声を聞くと、聞いてるだけで元気になりますよ。

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